株式会社Opening Line(以下、当社)では、3月26日にブロックチェーン推進協会(BCCC)主催で開催された「第2回 仮想通貨「じゃない」ブロックチェーンアプリコンテスト」において、当社で支援している松本 一将さん開発の「3ステップウォレット」が3部門(アステリア賞、カレンシーポート賞、さくらインターネット賞)で受賞したことをお知らせいたします。
3ステップウォレットとは
障がいがあってもネットショッピングができることをコンセプトに作られたアプリで、パブリックのブロックチェーンの1つであるNEMに備わっているマルチシグ機能を利用して後見人の承認行為をいつでも行えるようにしたアプリです。
3ステップウォレットが解決したい課題
松本さんは本業で障がい者施設の生活支援員をしており、自らが働く施設において、利用者がゲームソフトを購入するのに1ヶ月かかっているケースがありました。
知的障がいがあると、後見人の存在によって自由なタイミングで買い物をするのが難しくなります。そのボトルネックとなる後見人の承認行為をNEMのマルチシグ機能を使っていつでもできるようにすることで、障がい者の買い物をスピーディーに行えるようにし、障がい者の自立を促すようにしたいという想いで3ステップウォレットが作られました。
実証実験の様子
コンテストに先立ち、福岡県にある放課後等デイサービスわかば様において、実証実験が行われました。
実証実験では、障がいをもった方に実際に3ステップウォレットを使って商品のQRをスキャンし、アプリより電話し、施設のスタッフが承認し、買い物をするまでの一連の流れを確認いたしました。
実証実験の結果、20名中15名がウォレットとして認識して活用できることが確認できました。
他の方はウォレットとしての認識までは到達しなくとも使用ができたり、障がい特性により使用が出来ない方もいましたが、療育として継続しております。
今後につきまして
実証実験の結果を受け、承認者のマルチシグの通知や承認を行うためのアプリケーションの開発など、障がい者の買い物がよりしやすくなるため改良を進めていく予定です。
当社における支援につきまして
当社では松本さん開発の3ステップウォレットのお話を頂いた際に、障がい者福祉の課題解決という社会的意義がかなり大きく、かつブロックチェーンとの親和性もかなり高いと評価し、今回のブロックチェーンアプリコンテストへの出展などの支援を行いました。
引き続き、プロダクトの改良・開発に向けた技術支援、実証実験先の斡旋、ビジネス化に向けた支援等を行います。
本件の関するお問い合わせ
株式会社Opening Line 担当: 佐々木
info at opening-line.co.jp (atをアットマークにしてください)
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